- - 【説教】夕べになっても光がある
- - 【聖餐式の言葉 15】天におられるわたしたちの父よ(主の祈り)
- - 【聖餐式の言葉から 14】取って食べなさい
- - 【説教】見よ、その方が来られる
- - 【説教】終わりまであなたの道を
- - 【説教】牧者となられるイエス
- - 【説教】わたしを憐れんでください──バルティマイの叫び
- - 【講話】イエスが祈られた「主の祈り」
- - 【説教】背いた者のために執り成しをしたのは
- - 【説教】御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ
- - 大韓聖公会ソウル教区 金エリヤ主教 就任の辞
- - 【説教】ねたむほどに愛される神
- - 【説教】慰め励ましてくださる神
- - 【一日を終える祈り】
- - 【説教】悪魔の策略に対抗して
- - 【国境を越えて老司祭と分かち合った尹東柱の物語】
- - 【礼拝のための祈り】
- - 【説教】あなたこそ神の聖者
- - 【説教】命を得るために
- - 【聖餐式の言葉から 13】
黄金をささげたメルキオール
2016/01/07 親愛幼稚園
イエスさまがお生まれになったのは12月25日でした。
イエスさまを拝みにやって来たのは、羊飼いたち。そしてその後に遠い東の国から3人の博士がやってきました。その日がいつだったかと言うと、1月6日。きのうがその日だったのです。
何をイエスさまにプレゼントしたかというと、黄金、乳香、没薬ですね。その中で黄金をささげた人のお話をします。その名前はメルキオールという人です。
メルキオールはペルシアという国の人でした。若いときにすばらしい宝物を手に入れました。とても美しく光る黄金です。メルキオールはその黄金を大切にしていて、いつか神さまのためにおささげしたい、神さまのお仕事をするすばらしい人がいたらその人にプレゼントしたいと思っていました。けれどもそのようなすばらしい人に出会うことができず、だんだん年をとっておじいさんになってしまいました。頭の髪の毛は白く、ひげはながく伸びています。
ある日の夕方、メルキオールさんは西の空を見ていると、とてもきれいに輝く星を見つけました。いろいろ本を調べて見ると、世界中の人を幸せにしてくださる新しい王さまが生まれたしるしだ、ということがわかりました。
メルキオールさんは友だち二人と一緒に3人で、遠い道をらくだに乗って旅していきました。
絶対にその新しい王さまに会いたかったのです。宝物の黄金を大切に抱えて進みました。
メルキオールさんたちは、ユダの国の王さまがいるエルサレムの御殿に行って言いました。
「私たちは新しい王さまになる方がお生まれになったと知って、東の国からお祝いにやってきた者です。お生まれになったその方はどこにいらっしゃるでしょうか?」
それを聞いたヘロデ大王は心の中で怒りました。
「わしが王さまなのにけしからん」
でもそれは黙っていて、聖書の勉強をしている先生たちに尋ねました。
「世界中の人を救う王さまはどこに生まれるのか?」
すると先生たちは聖書を調べて答えました。
「それはユダのベツレヘムです」
そこでメルキオールさんたちはまたらくだに乗ってベツレヘムに行きました。
どこに行ったらいいか、星が教えてくれました。
馬小屋の飼い葉桶の中にねむっている赤ちゃんを見つけて、メルキオールさんたちは
「ああ、この方がほんとうの王さまになってくださる方だ」
とわかりました。
そしてメルキオールさんは、大切に持って来た黄金を差し出して言いました。
「イエスさま、わたしがずっと大切にしてきたこの黄金をおささげします。どうか大きくなったら世界中の人を幸せにするほんとうの王さまになってください」
ほかのふたりもそれぞれ、いいにおいのする乳香と、よくきくお薬の没薬(もつやく)をおささげしました。赤ちゃんのイエスさまはにっこりされました。
そうして喜びながら、メルキオールさんたちは東の国に帰っていきました。イエスさまが不思議な力で守っていてくださることを感じながら……
神さま、メルキオールさんのようにわたしたちもイエスさまと出会って喜ぶことができますように。
(ほかの二人の博士の名前は、カスパールさん、バルタザールさんというそうです。)