- - 【講話】アブラハムの物語(3)
- - 【説教】シラ書に学ぶ信仰と知恵
- - 【講話】教会の戦争協力への反省から
- - 【論文】『基督教週報』に見る紀元節大礼拝(1939年)
- - 【聖餐式の言葉から 5】
- - 【説教】御言葉を食べたエレミヤ
- - 風が吹いて【尹東柱の詩 5】
- - 【講話】アブラハムの物語(2)
- - 【説教】主よ、わたしを憐れんでください
- - 【第8回 日本聖公会 いのちをみつめる祈りの集い】「教会の戦争協力への反省から」
- - 【聖餐式の言葉から 4】
- - 【説教】祈っておられるうちに
- - 【説教】執り成してくださる方
- - 弟の印象画【尹東柱の詩 4】
- - 【説教】種を蒔くイエス
- - 【聖餐式の言葉から 3】
- - 【説教】キリストの中に入る洗礼
- - 【聖餐式の言葉から 2】
- - 【説教】一人の従順によって
- - 【説教】鷲の翼に乗せて
ヨナさん、海に投げ込まれる――ヨナ物語2
「人々はヨナが、神さまから逃げて来たことを知った。」
ヨナ書1:10
くじを引くとヨナさんに当りました。みんなは言いました。
「ヨナさん、あなたはどういう人か。何をしたのか。どこへ行くのか。」
ヨナさんは答えました。「わたしは天の神さまを信じる者です。実はわたしは神さまから逃げて、タルシシュへ行くつもりでこの船に乗ったのです。」
「何ということをしたのだ。」
嵐はどんどんますますひどくなり、このままでは船が沈んでしまいます。いったいどうしたら良いのか。
ヨナさんは言いました。「こうなったのはわたしが神さまから逃げたせいです。わたしの足と手を縛ってわたしを海に投げ込みなさい。そうすれば助かるでしょう。」
波が船の中に打ち寄せてもう船が砕けそうです。
「ヨナさん、ゆるしてくれ。神さま、ゆるしてください。助けてください」と言いながら、みんなはヨナさんの手と足を縛り、海に投げ込みました。
すると、風はやみ、波は収まり、海はすっかり静かになりました。
海に投げ込まれたヨナさんはどうなったのでしょうか。
海の中に大きな魚がいました。家のように大きな魚です。神さまがその魚に「ヨナさんを呑み込みなさい」と言われたので、大きい魚はヨナさんを呑み込んでしまいました。ヨナさんは魚のおなかの中で、「ここはどこか。だれもいない。何も見えない。わたしは死んだのか。生きているのか。神さま、助けてください。助けてください」とお祈りしました。
神さま、どうか、神さまから逃げた人も、嵐の中にいる人も、ひとりぼっちの人も、どうかお守りください。イエスさまによってお願いします。アーメン
(2004/06/23)