- - 【説教】天を仰ぐ
- - 【説教】愛を身に着けなさい
- - 【講演概要】主イエス・キリストよ、おいでください ─ 聖餐式の祈りを味わう ─
- - 【尹東柱 立教時代の詩】
- - 【説教】誘惑に遭わせないでください
- - 【説教】マルタの三つの幸い
- - 【聖餐式の祈りを味わう】
- - 【説教】愛する御子の支配下に
- - 【イエスさまの生涯をたどる】
- - 【説教】ここに平和があるように
- - 【説教】憐れみと祈りの霊を
- - 【説教】聖霊は一人ひとりに賜物を与えてくださる
- - 【聖餐式の言葉から】
- - 【説教】祈ってくださるイエス
- - 【燃える愛の火──聖書に神の火を探る】
- - 【説教】聖霊が教えてくださる
- - 尹東柱「こおろぎと僕と」
- - 【説教】わたしは彼らを知っている
- - 【説教】サウロの回心とアナニア
- - 【説教】わたしの主、わたしの神よ
「ウィリアム・ティンダル 司祭 1536」
2016年10月2日、奈良基督教会での説教から。
アメリカ聖公会の祈祷書(1979)を開くと、教会暦の10月の頁に
「6 William Tyndale, Priest(ウィリアム・ティンダル、司祭), 1536」
と記された1行が目に付きます。10月6日は、英語聖書翻訳者ウィリアム・ティンダルの殉教の日です。
16世紀初めのヨーロッパはどこもそうだったと思いますが、イングランドにおいても礼拝はラテン語で行なわれ、一般の人々は意味を理解することができませんでした。聖書が朗読されても、何が言われているのかわかりませんでした。人々の魂は潤されていませんでした。神の言葉を聞くことができないということは、神を知る、神を経験する道もほとんど塞がれたままだったということです。しかし人々の心の奥には、神を、神の救いと導きを求める渇望があったのです。
……