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「ウィリアム・ティンダル 司祭 1536」
2016年10月2日、奈良基督教会での説教から。
アメリカ聖公会の祈祷書(1979)を開くと、教会暦の10月の頁に
「6 William Tyndale, Priest(ウィリアム・ティンダル、司祭), 1536」
と記された1行が目に付きます。10月6日は、英語聖書翻訳者ウィリアム・ティンダルの殉教の日です。
16世紀初めのヨーロッパはどこもそうだったと思いますが、イングランドにおいても礼拝はラテン語で行なわれ、一般の人々は意味を理解することができませんでした。聖書が朗読されても、何が言われているのかわかりませんでした。人々の魂は潤されていませんでした。神の言葉を聞くことができないということは、神を知る、神を経験する道もほとんど塞がれたままだったということです。しかし人々の心の奥には、神を、神の救いと導きを求める渇望があったのです。
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