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山 (サン)
山鳥も 榛(はん)の木の
上に鳴く。
山鳥は なぜ鳴く、シメの山奥
嶺を越えて行こうと それで鳴く。
雪は降る、 降って覆う。
今日も一日の路
七、八十里
振り返れば 六十里は 行きもした。
帰らず、帰らず、また帰らず、
三水甲山(サンスガプサン)に また帰らず。
男の心として 忘れようとしても
十五年の情を 忘れられようか。
山には 降る雪、 野には 溶ける雪。
山鳥も 榛(はん)の木の
上に鳴く。
三水甲山(サンスガプサン) 行く道は 峠の道。
何とも不満足な訳です。原詩の旋律もリズムも伝えられません。
「帰らず、帰らず、また帰らず」は
「不帰(プルグィ) 不帰(プルグィ) タシ 不帰(プルグィ)」
というのですが、
これだけで不思議な世界がそこに立ちあらわれます。