- - 【説教】わたしたちの大祭司イエス・キリスト
- - 【韓国讃頌歌435】わたしの永遠の賜物
- - 【説教】あなたの家を思う熱意
- - 【聖餐式の言葉 8】懺悔
- - 【説教】荒野のイエス
- - 【説教】エリシャは子どもの上に伏し
- - 【聖餐式の言葉から 7】代祷
- - 【説教】わたしについて来なさい
- - 【説教】幼子はイエスと名付けられた
- - 【説教】聖霊があなたに降り
- - 【説教】その夜の羊飼いたち
- - 【説教】洗礼者ヨハネの喜び
- - 【韓国の祈りから 3】<神の愛が感じられない人のための祈り>
- - 【聖餐式解説】
- - 【説教】イエス・キリストの日
- - 【韓国の祈りから 2】<眠る前にささげる祈り 2>
- - 【説教】主の日に備えて生きる
- - 【説教】いつまでも主と共に
- - 【韓国の祈りから 1】<眠る前にささげる祈り 1>
- - 【説教】ヨハネ──主は恵み深い
最初の弟子アンデレ
マタイ4:18-22
2020年1月26日・ 顕現後第3主日
奈良基督教会での説教
「イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。」マタイ4:18
シモン・ペテロの兄弟アンデレ。彼はペテロの陰に隠れがちで目立たない存在です。今日はそのアンデレに注意を向けてみます。
アンデレはガリラヤ湖北岸の町、ベトサイダ出身の人で、兄弟シモン(後のペテロ)とともにガリラヤ湖の漁師でした。ある日、彼が兄弟シモンとともに湖で網を打っていると、イエスが近づいてきて、二人をご覧になって言われました。
「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう。」4:19
これまで二人は魚をとる漁師でした。しかしこれからは人間をとる漁師。これはどういうことかというと、神さまのために人を捕まえる働きをする。イエスさまかそのように定め、任命されたのです。「人間をとる漁師」。ここにはイエスさまのある種のユーモアがあります。これからふたりは神さまのために人を捕まえる。人を捕まえてどうするのか。食べるのではありません。その人たちを救うのです。その人たちを生かすのです。
迷いと悩みのうちにある多くの人々をイエスは集めようとされています。そのイエスの手となり足となって、人々の幸せのために、人々を呼び集めて、神さまとともに歩み、良い目的のために生きる人となるように働く。そのためにアンデレは、シモンとともにイエスに呼ばれたのでした。
「二人はすぐに網を捨てて従った。」4:20
ところで今日のマタイ福音書にはそのように書かれているのですが、ヨハネ福音書を見ると、別の話が書かれています。
ヨハネ福音書によれば、アンデレは元々イエスに洗礼を授けたヨハネの弟子であった、というのです。洗礼者ヨハネ。彼は切迫している神の裁きを伝えて、神に向かってまっすぐに生きることを強く促した人です。そのようなヨハネの弟子であったということは、アンデレがよほど真剣に生きようとしていた人であったことを示しています。
……