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【説教】弟子たちとペトロに告げなさい
マルコ16:1‐8
2021年4月4日・復活日
上野聖ヨハネ教会にて
週の初めの日、日曜日の朝早く、マグダラのマリアたちはイエスを葬った墓に行きました。イエスのご遺体をきれいに拭って、香油を塗って差し上げるためです。ところが行ってみると、墓の入り口を閉ざしていた大きな石が脇に転がしてありました。墓は横穴で、その入り口が開いています。
「墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたので、婦人たちはひどく驚いた。」マルコ16:5
「白い長い衣を着た若者」とは何者でしょう。天使が若者の姿で現れたのでしょうか。その若者は言います。
「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。御覧なさい。お納めした場所である。さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」16:6‐7
イエスの復活を伝えるために、若者はここでマグダラのマリアたちを待っていたのでした。
ここでひとつ注意を向けたいことがひとつあります。若者がこう言った言葉です。
「さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。」
なぜペテロ(ペトロ)の名前があげられたのでしょうか。「弟子たち」と言えば当然ペテロも含まれているはずなのに、どうして「弟子たちとペトロに」と言われるのでしょうか。これは若者の考えではなく、彼をここに遣わした方、つまり復活されたイエスさまご自身がそう伝えるようにと、彼に託されたのに違いありません。
……