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【説教】エリサベトは聖霊に満たされて
ルカ1:39-45
2021年12月19日・降臨節第4主日
聖光教会にて
およそ15歳のマリアは、だれにも言えない秘密を心に抱えていました。しばらく前、彼女は、考えられないことを経験しました。天使がマリアに現れて言ったのです。
「聖霊があなたに降(くだ)り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。」ルカ1:35
「あなたは神の子を産む」と言われたのです。天使ガブリエルは、マリアに最初にこう呼びかけました。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
ルカ1:28
その言葉はマリアを祝福で包みました。
しかしこれは、現実の世界にあってはこういうことではないでしょうか。──あなたはヨセフとの婚約中に、父親がだれかわからない子どもを身ごもる。世間からは孤立し、迫害を受けることになるかもしれない。それにあなたは耐えなければならない。
マリアは決意して天使の言葉を受け入れました。神さまを信頼して、その救いの業に自分をゆだねました。不思議な力と喜びと平安に包まれました。けれども、人としては不安と恐怖が時として襲ってきます。このようなことを婚約者ヨセフに話したとしても、とても信じてもらえないかもしれません。
自分ひとりの胸にこれを納めておくには、あまりに大きなことでした。このことを話せるとしたら、ただひとり思い浮かびます。マリアは決意しました。親類のエリサベトを訪ねてこのことを話そう。あのとき天使は、もう年が進んでいるエリサベトが子どもを身ごもって6ヵ月になる、と言っていた。
……
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