- - 【説教】幼子はイエスと名付けられた
- - 【説教】彼は立って、群れを養う
- - 【説教】わたしたちのゆえに喜びの歌を歌われる神
- - 【説教】夕べになっても光がある
- - 【聖餐式の言葉 15】天におられるわたしたちの父よ(主の祈り)
- - 【聖餐式の言葉から 14】取って食べなさい
- - 【説教】見よ、その方が来られる
- - 【説教】終わりまであなたの道を
- - 【説教】牧者となられるイエス
- - 【説教】わたしを憐れんでください──バルティマイの叫び
- - 【講話】イエスが祈られた「主の祈り」
- - 【説教】背いた者のために執り成しをしたのは
- - 【説教】御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ
- - 大韓聖公会ソウル教区 金エリヤ主教 就任の辞
- - 【説教】ねたむほどに愛される神
- - 【説教】慰め励ましてくださる神
- - 【一日を終える祈り】
- - 【説教】悪魔の策略に対抗して
- - 【国境を越えて老司祭と分かち合った尹東柱の物語】
- - 【礼拝のための祈り】
【説教】水がめに水をいっぱい入れなさい
ヨハネ2:1-11
2022年1月16日・顕現後第2主日
(司式予定の教会が新型コロナの影響で礼拝休止となりました。原稿を公開します。)
「三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。イエスも、その弟子たちも婚礼に招かれた。」ヨハネ2:1-2
イエスの母マリアは先に行って婚礼の準備をしていたのかもしれません。そしてイエスも、イエスの弟子たちも招かれて、その婚礼に出かけました。結婚する二人を祝福するのが目的です。場所はカナ。ナザレの北のほうの村です。
当時の婚礼の宴は何日にもわたって行われたそうです。村中の人が参加しました。婚礼は大きな、また大切な出来事です。
ところが、その婚礼の宴にとって欠かせないぶどう酒が足りなくなったことに、マリアは気づきました。そのことがあらわになれば、宴は興ざめとなり、結婚した二人も恥ずかしいを思いをすることになります。マリアは裏方を仕切っていたのかもしれません。とても心配して、何とかならないものかと、イエスに言いました。
「ぶどう酒がなくなりました。」2:3
それに対してイエスは母マリアに言われました。
「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。」2:4
ここはギリシア語原文では「わたしとあなたとは何なのか」となっています。
マリアは親子の情愛をもってから息子イエスに語りかけているようなのですが、イエスはまるでそのような情愛を断ち切るかのような冷たい返事をします。その後にこう言います。
「わたしの時はまだ来ていません。」
……