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【説教】ただ主に仕えよ
マタイ4:1-11
2020年3月1日・大斎節第1主日
奈良基督教会にて
今日は大斎節第1主日。今日からイースターに向かって、わたしたちは6週間の信仰の旅を始めます。その旅は、必ずしも楽しい旅ではありません。むしろかつて遠い昔、信仰の先祖たちイスラエルの人々がエジプトを脱出したあと、40年の間荒野の旅をしたように、わたしたちもある意味で荒野の旅をするのです。
ちょうど主の民イスラエルが荒野の旅路で、飢え、渇き、病気、不安、葛藤、恐怖を経験したように、わたしたちもそのような経験をするかもしれません。いや、今わたしたちは現に不安の中にいます。新型コロナウィルスの感染がいつ起こるか、だれに起こるか、さらに広まるのか、いつ終息するのか、わかりません。
しかし不安や恐怖に圧倒されてはいけない。何が起ころうと、わたしたちには神さまがおられます。さらに荒野の恐ろしい試練を経験された主イエスが共におられます。それをしっかりと心にとどめつつ、復活の主に出会う日を目指して進んで行くのがわたしたちです。
今日朗読した福音書は、主イエスが経験されたサタンの誘惑を伝えていました。40日間、主イエスは荒野で断食して心も身体も弱り切ったとき、サタンの誘惑にさらされました。弱り果てたとき、ただひとりで、そして無防備で誘惑にさらされたのです。
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