- - 【説教】牧者となられるイエス
- - 【説教】わたしを憐れんでください──バルティマイの叫び
- - 【講話】イエスが祈られた「主の祈り」
- - 【説教】背いた者のために執り成しをしたのは
- - 【説教】御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ
- - 大韓聖公会ソウル教区 金エリヤ主教 就任の辞
- - 【説教】ねたむほどに愛される神
- - 【説教】慰め励ましてくださる神
- - 【一日を終える祈り】
- - 【説教】悪魔の策略に対抗して
- - 【国境を越えて老司祭と分かち合った尹東柱の物語】
- - 【礼拝のための祈り】
- - 【説教】あなたこそ神の聖者
- - 【説教】命を得るために
- - 【聖餐式の言葉から 13】
- - 【説教】天からのパン
- - 【韓国の祈りから 5】俳優、シン・エラの祈り
- - 【説教】エリヤの霊とイエスの霊
- - 【韓国の祈りから 4】不安と恐れを克服する祈り
- - 【説教】わたしは主を見ました──マグダラのマリアの物語
【説教】神からの風と火──聖霊降臨
使徒言行録2:1-4
2022年6月5日・聖霊降臨日
上野聖ヨハネ教会にて
今日は聖霊降臨日。およそ2000年前のこの日、主イエスを信じる人々が集まって祈っていたとき、神の霊がその人々に激しく注がれて、教会が誕生しました。イエスは生前、また昇天に際しても、神の霊、聖霊を送ることを弟子たちに約束しておられましたが、この日、その約束が事実となったのです。
聖霊降臨──それは「出来事」です。皆で想像を膨らませたというのではありません。だれかが瞑想のうちに悟りを開いたというのでもありません。聖霊降臨は、ある時間と空間の中で(おそらく紀元30年6月のある日曜日、エルサレムで)起こった「事件」です。弟子たちが一緒に経験した出来事です。使徒言行録はこの出来事をこのように伝えています。
「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」2:1-3
ここで二つの言葉に心を留めましょう。「激しい風」と「炎のような舌」です。この日弟子たちに注がれた聖霊がどのようなものだったかを、この二つの言葉が伝えてくれます。
……
※写真は上野聖ヨハネ教会