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【説教】神からの風と火──聖霊降臨
使徒言行録2:1-4
2022年6月5日・聖霊降臨日
上野聖ヨハネ教会にて
今日は聖霊降臨日。およそ2000年前のこの日、主イエスを信じる人々が集まって祈っていたとき、神の霊がその人々に激しく注がれて、教会が誕生しました。イエスは生前、また昇天に際しても、神の霊、聖霊を送ることを弟子たちに約束しておられましたが、この日、その約束が事実となったのです。
聖霊降臨──それは「出来事」です。皆で想像を膨らませたというのではありません。だれかが瞑想のうちに悟りを開いたというのでもありません。聖霊降臨は、ある時間と空間の中で(おそらく紀元30年6月のある日曜日、エルサレムで)起こった「事件」です。弟子たちが一緒に経験した出来事です。使徒言行録はこの出来事をこのように伝えています。
「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」2:1-3
ここで二つの言葉に心を留めましょう。「激しい風」と「炎のような舌」です。この日弟子たちに注がれた聖霊がどのようなものだったかを、この二つの言葉が伝えてくれます。
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※写真は上野聖ヨハネ教会