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【説教】イエスは祈っておられた
ルカ9:18-24
ゼカリヤ12:10
2022年6月19日・聖霊降臨後第2主日
大津聖マリア教会にて
「イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。」ルカ9:18
今日の福音書の冒頭の言葉です。今日はこれを心に留めたいと思います。
「イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。」
この情景を、ありありと思い浮かべてみましょう。
イエスが祈っておられる。それを感じたい。イエスが祈っておられるのを感じなければ、わたしたちは神さまのことなど忘れて、焦ったり不安だったりを繰り返します。
けれどもイエスが祈っておられる。ひとり祈っておられる。わたしたちは静かになります。祈っておられるイエスの周りの空気は特別です。その空気の中に入れられるなら、わたしたちもイエスとともに祈り始めることになるでしょう。
イエスは何を祈っておられたのでしょうか。
ひとつは、ご自身のことについて祈っておられたに違いありません。一方にはイエスを慕い求める人たちがおり、もう一方にはイエスを憎み折あらば捕らえようと狙っている人たちがいます。身の危険を感じる中で、イエスはご自分の道をしっかりと歩んで神から託された使命を果たせるように、神の力と導きを求めて祈っておられたに違いありません。
けれどもイエスは同時に、自分に従ってくる弟子たちのためにも祈っておられました。
……
