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申命記30:15-20
2022年9月4日・聖霊降臨後第13主日
上野聖ヨハネ教会にて
今日の旧約聖書は申命記から朗読されました。旧約聖書の5番目の書物です。
初めに申命記についていくらかのことを申しますと、まず第1は、イエスさまが特別に愛された書物であるということです。詩編とともに申命記の言葉と精神は、イエスさまの心に深く宿り、その力の源、また支えとなっていました。
具体的に言いますと、イエスが公の活動を開始する前、40日40夜断食して悪魔の誘惑に遭われました。3回にわたる誘惑の3回とも、イエスは申命記の言葉によってそれを退けられたのです。パンの誘惑に対してイエスは、「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある」と答えられましたが、そのように書いてあるのは申命記第8章3節だったのです(マタイ4:4)。
またある律法学者が「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」と尋ねたとき、イエスはこう答えられました。
「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、私たちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』」マルコ12:29-30
これは申命記第6章4~5節の言葉です。
このようにイエスさまと非常に関係の深い申命記ですが、わたしが思うのに、他に二つ大事な特徴があります。一つは、神の愛を強調していることです。
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