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【説教】キリスト・イエスは世に来られた
テモテ一 1:12-17
2022年9月11日・聖霊降臨後第14主日
敦賀基督教会にて
今日の使徒書の中には、キリスト教の中心的メッセージと言うべき言葉がありました。
「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた。」
テモテへの手紙一 1:15
この言葉を特に今日は心に留めたいと思います。
「キリスト・イエスは……」。普段わたしたちは「イエス・キリスト」と言っているのですが、ここでは順序が逆になっています。今日朗読された範囲(1:12-17)でも「キリスト・イエス」が4回繰り返されていました。「テモテへの手紙一」全体を確かめてみたところ、「キリスト・イエス」が12回、「イエス・キリスト」が2回で、「キリスト・イエス」がこの手紙では圧倒的に多いことがわかります。
ご存じのとおり「キリスト」は名前ではなく、救い主の称号です。「キリスト・イエス」。キリストであるイエス。イエスがキリスト、救い主であることを強調したいのでこの語順になったのでしょう。
ところで「キリスト」の本来の意味は、「油を注がれた者」ということです。旧約聖書では、王や祭司が任命されるときに油を注がれて、神の権威と力を授かりました。油とは神の霊、聖霊を意味しています。わたしたちの救い主イエスも、洗礼を受けられたとき、神の霊が鳩のように降(くだ)って来ました(ルカ3:22)。
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