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テモテへの手紙 二 1:1-14
2022年10月2日・聖霊降臨後第17主日
上野聖ヨハネ教会にて
今日は使徒書として「テモテへの手紙 二」が朗読されました。先主日までは「テモテへの手紙 一」が3回続けて読まれ、今日からは「テモテへの手紙 二」が4主日連続して朗読されます。そこで今日はテモテという人物に注目してみましょう。
テモテはおそらく小アジア(今のトルコ)のリストラという所の出身で、パウロの同労者です。彼の母親はエウニケという人でユダヤ人、父親はギリシア人です。彼の信仰は祖母のロイスと母エウニケから受け継いだものですが、同時にパウロから強い影響を受けました。
パウロはテモテを非常に好ましく思い、彼を伝道旅行に伴いました。使徒言行録には「パウロは、このテモテを一緒に連れて行きたかったので……」(16:3)と記されています。
それでテモテはパウロに同行して、伝道の喜びと苦労を共にしました。一緒に活動をした都市を挙げると、フィリピ、テサロニケ、ベレア、コリント、エフェソなどです。またテモテは、新約聖書のパウロの手紙のうち、四つの手紙で、共同の差出人になっています。どういうことかと言うと、例えば「フィリピの信徒への手紙」の冒頭はこうです。
「キリスト・イエスの僕であるパウロとテモテから……」
パウロがどれほど彼を信頼していたか、またどれほど深い協力関係を持っていたかが分かります。テモテはやがて若くしてエフェソの地域の監督になり、宣教と牧会に心を砕きました。そうして何年経ったでしょうか。
今、テモテは元気がありません。非常に苦労していて、力を失っているようです。
……