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【説教】言は肉となって、 わたしたちの間に宿られた
ヨハネによる福音書 1:1-14
2022年12月25日・降誕日
京都聖三一教会にて
「言(ことば)は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」ヨハネ1:14
これはクリスマスの出来事を一言であらわす言葉です。神の言葉は、肉体となって、人の生身の体となって、わたしたちの間に宿られました。
「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」
これはヨハネ福音書独特の表現で、人を哲学的な思索へと誘う響きを持っています。けれども今日はそのようにではなく、この言葉から素朴な事実を受けとめて、感じてみたいのです。
神の子は、人の子となられた。神から来られた方は、今、赤ちゃんとして飼い葉桶の中に、あるいはマリアのふところにおられる。その赤ちゃんの体は体温があって温かい。「肉となった」のですから、その体は柔らかく温かいのです。それを見る人、その体に触れる人は、心が温かく優しくされるでしょう。
想像してみましょう。わたしたちは赤ちゃんのイエスさまを見つめる。その手、その頬に触れる。赤ちゃんのイエスさまを抱く。わたしのほうに変化が起こってきます。こわばっていたわたしの心も体も、柔らかく温かくなっていきます。「肉となった」とはそういうことです。
……