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【説教】山の上のイエスの姿
マタイによる福音書 17:1-8
2023年2月19日・大斎節前主日
聖光教会にて
今日、大斎節前主日の特祷の初めに、わたしたちはこう祈りました。
「神よ、あなたはその独り子の受難の前に、聖なる山の上でみ子の栄光を現されました。」
受難の前に、山の上でみ子の栄光が現れた。今日はまず主イエスのその栄光の姿を見つめたい。そして今週水曜日から始まる大斎節の間もずっと、主イエスを見つめ続けたいと願います。
「受難の前に」という言葉が気になります。ただ時期的にそうだというのではなく、神の独り子の栄光の輝きは受難と関係している。主イエスはご自分の苦難を引き受ける決意をされたからこそ、栄光の輝きを放たれたのではないでしょうか。
さて今日の本文を読んでいきましょう。
「六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。」マタイ17:1
ここにはイエスの弟子たちに対する強い意志が働いています。日本語の訳だけでは十分に汲み取りにくいのですが、ちょっと強めに訳し直しますと、イエスはこの3人の弟子たちを「捕まえて」、彼らを高い山の中に導き入れた(運び込んだ)、というのが元のニュアンスです。イエスは決意して、この3人を高い山の中へと連れて登られた。それは普通経験できない何か大事なことを、弟子たちに経験させよう、というイエスの願い、意図があるのです。
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