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少年【尹東柱の詩 2】
少年
そこかしこ紅葉(もみじ)のような悲しい秋がはらはらと落ちる。紅葉が落ちてきたところごとに春を備えて、木の枝の上に空が広がっている。そっと空をのぞき見ようとすると、眉毛が青く染まる。両手で温かい頬を撫でてみると、手のひらも青く染まる。もう一度手のひらをのぞいて見る。手の筋には澄んだ川の水が流れ、澄んだ川の水が流れ、川の水の中にはいとしくも悲しい顔 ── 美しい順伊(スニ)の顔が映る。少年はうっとりと目を閉じてみる。なおも澄んだ川の水は流れ、いとしくも悲しい顔 ── 美しい順伊(スニ)の顔は映る。
소년
여기저기서 단풍잎 같은 슬픈 가을이 뚝뚝 떨어진다. 단풍잎 떨어져 나온 자리마다 봄을 마련해 놓고 나뭇가지 우에 하늘이 펼쳐 있다. 가만히 하늘을 들여다보려면 눈썹에 파란 물감이 든다. 두 손으로 따뜻한 볼을 쓸어보면* 손바닥에도 파란 물감이 묻어난다. 다시 손바닥을 들여다본다. 손금에는 맑은 강물이 흐르고, 맑은 강물이 흐르고, 강물 속에는 사랑처럼 슬픈 얼굴 ── 아름다운 순이(順伊)의 얼굴이 어린다. 소년은 황홀히 눈을 감아 본다. 그래도 맑은 강물은 흘러 사랑처럼 슬픈 얼굴 ── 아름다운 순이(順伊)의 얼굴은 어린다.
※散文詩。木々の紅葉、空の青が印象的。青は顔を染める。「澄んだ川の水が流れ、澄んだ川の水が流れ」の繰り返しが美しい。手のひらに流れる澄んだ川の水の中に、いとしくも悲しいスニ(順伊)の顔が映る。
前回「雪 降る地図」と同じくスニ(順伊)が出て来る。初版の詩集(横書き、1948)では、見開きで左側に「少年」が、右側に「少年」が配されている。
1939年、尹東柱は延禧専門学校2年生、21歳。
1939年、尹東柱は延禧専門学校2年生、21歳。