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【説教】アリマタヤのヨセフ
マタイによる福音書 27:1-61
2023年4月2日・復活前主日
上野聖ヨハネ教会にて
今朗読したマタイ福音書第27章は、この日の夜明けから始まりました。
「夜が明けると、祭司長たちと民の長老たち一同は、イエスを殺そうと相談した。」27:1
そして十字架にかけられたイエスは、午後3時頃、息を引き取られました。
「しかし、イエスは再び大声で叫び、息を引き取られた」と、50節に書かれていたとおりです。
そのとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、地震が起こり、「本当に、この人は神の子だった」(27:54)という声が聞こえました。やがて、時が経つにつれて、集まっていた人々は解散し、あたりは静寂に包まれます。すべてが終わったかのようですが、イエスは十字架にかけられたままです。このまま放置されるのでしょうか。
実はここから、この夕方から新しい何かが始まります。こう書かれていました。
「夕方になると、アリマタヤ出身の金持ちでヨセフという人が来た。この人もイエスの弟子であった。」27:57
アリマタヤのヨセフ。彼もイエスの弟子でした。しかしそのことをずっと隠していました。イエスの弟子だというので、非難されたり迫害されたりするのがこわかったのです。
……
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