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【説教】一人の従順によって
ローマの信徒への手紙 5:15-19
2023年6月25日・聖霊降臨後第4主日
東舞鶴聖パウロ教会にて
今日はパウロの言葉を聞きましょう。先ほど読まれた使徒書の最後、ローマの信徒への手紙第5章19節の言葉です。
「一人の人の不従順によって多くの人が罪人(つみびと)とされたように、一人の従順によって多くの人が正しい者とされるのです。」
「一人の人の不従順」。この「一人の人」とは、アダムです。アダムは最初に神によって造られた人です。その鼻に、神の命の息を吹き込まれて生きる者となった。エデンの園に住んでそこを守る者となった。もう一人の人、エバを神さまから与えられ、仲良く幸せに暮らしていました。
しかし「一人の人の不従順」。アダムは神に背きました。神に従順ではなかった。これだけは取って食べてはいけないと禁じられていた善悪の知識の木から取って食べた。ここから人間の不幸が始まりました。
アダムに起こった不幸とは何でしょうか。第一の不幸は、神を避けるようになった、ということです。
「その日、風の吹くころ、主なる神が園の中を歩く音が聞こえてきた。アダムと女が、主なる神の顔を避けて、園の木の間に隠れると、主なる神はアダムを呼ばれた。
『どこにいるのか。』」創世記3:8-9
自分の命の源は神にあるのに、神なしに生きることはできないのに、神を避けて身を隠す。負い目を感じるからです。神との関係の破れ。これが第1の不幸です。
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