- - 【説教】わたしたちのゆえに喜びの歌を歌われる神
- - 【説教】夕べになっても光がある
- - 【聖餐式の言葉 15】天におられるわたしたちの父よ(主の祈り)
- - 【聖餐式の言葉から 14】取って食べなさい
- - 【説教】見よ、その方が来られる
- - 【説教】終わりまであなたの道を
- - 【説教】牧者となられるイエス
- - 【説教】わたしを憐れんでください──バルティマイの叫び
- - 【講話】イエスが祈られた「主の祈り」
- - 【説教】背いた者のために執り成しをしたのは
- - 【説教】御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ
- - 大韓聖公会ソウル教区 金エリヤ主教 就任の辞
- - 【説教】ねたむほどに愛される神
- - 【説教】慰め励ましてくださる神
- - 【一日を終える祈り】
- - 【説教】悪魔の策略に対抗して
- - 【国境を越えて老司祭と分かち合った尹東柱の物語】
- - 【礼拝のための祈り】
- - 【説教】あなたこそ神の聖者
- - 【説教】命を得るために
赤ちゃんモーセとミリアム──モーセ物語 1
昔々遠い昔、神さまを信じていたイスラエルの人たちはエジプトで暮らしていました。イスラエルの人たちとエジプトの人たちは仲良く暮らしていたのです。
ところが悪い王さまが現れて、「イスラエルの子どもが生まれたら捕まえてしまえ。男の子はナイル川に投げ込んでしまえ」と恐ろしい命令を出しました。
そのころ、レビさんというイスラエルの人の家に赤ちゃんが生まれました。男の子でした。とってもうれしい。「モーセ」という名前を付けました。けれどもとても心配していました。なぜかと言うと、悪い王さまに見つかったら捕まえられてしまいます。
ずっと赤ちゃんを家の中に隠していました。でも赤ちゃんは泣きます。どうしよう。お母さんはお祈りしました。お父さんはお祈りしました。お姉さんのミリアムさんもお祈りしました。「どうか赤ちゃんを助けてください。モーセちゃんを守ってください。」
でもこのままでは見つかってしまいます。お母さんは小さなかごを編んで、そのかごの中に赤ちゃんのモーセちゃんを大切に寝かせました。そしてナイル川の、あしという草が生えている茂みに、そっと浮かべました。「神さま、どうか守ってください。」
お姉さんのミリアムさんは、赤ちゃんがどうなるか、祈りながら、離れたところからじっと見ていました。するとそこにエジプトのお姫さまが水浴び(水遊び)にやってきました。赤ちゃんの泣き声がします。かごがありました。かごの中で赤ちゃんが泣いています。
「かわいそうに。どうしたらいいかしら」
そのとき、お姉さんのミリアムさんが近づいて行って言いました。「わたし、赤ちゃんにおっぱいを飲ませてあげる女の人を知っています」。
「それじゃあ、その女の人を呼んできてください」とお姫さまは言いました。ミリアムさんはほんとうのお母さんを呼んできました。お姫さまが言いました。「この子におっぱいをやって大切に育てておくれ」
こうしてモーセちゃんはエジプトのお姫さまの子どもになって、王さまの宮殿で無事に大きくなることができました。
でもモーセさんはエジプトの人ではありません。イスラエルの人です。ある日、モーセさんか道を歩いていると、イスラエルの人がエジプト人にひどくいじめられています。モーセさんはとても腹が立ってきました。「いじめるのはやめろ!」
モーセを守られた神さま、わたしたちを守ってください。ミリアムさんに勇気と優しい心を与えられた神さま、わたしたちにも勇気と優しい心をお与えください。アーメン
2013/09/20 親愛幼稚園