- - 【説教】夕べになっても光がある
- - 【聖餐式の言葉 15】天におられるわたしたちの父よ(主の祈り)
- - 【聖餐式の言葉から 14】取って食べなさい
- - 【説教】見よ、その方が来られる
- - 【説教】終わりまであなたの道を
- - 【説教】牧者となられるイエス
- - 【説教】わたしを憐れんでください──バルティマイの叫び
- - 【講話】イエスが祈られた「主の祈り」
- - 【説教】背いた者のために執り成しをしたのは
- - 【説教】御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ
- - 大韓聖公会ソウル教区 金エリヤ主教 就任の辞
- - 【説教】ねたむほどに愛される神
- - 【説教】慰め励ましてくださる神
- - 【一日を終える祈り】
- - 【説教】悪魔の策略に対抗して
- - 【国境を越えて老司祭と分かち合った尹東柱の物語】
- - 【礼拝のための祈り】
- - 【説教】あなたこそ神の聖者
- - 【説教】命を得るために
- - 【聖餐式の言葉から 13】
【説教】祈っておられるうちに
ルカによる福音書 9:28-36
2023年8月6日・主イエス変容の日
上野聖ヨハネ教会にて
*
今日8月6日は教会暦では主イエス変容の日ですが、同時に広島原爆の記念日です。イエスさまを記憶するわたしたちは、ヒロシマのことを大切に記憶したいと思います。
「10代がつくる平和新聞-ひろしま国(こく)」という中国新聞に挟み込まれたものから、一つの記事のあらましを紹介します。──
爆心地から1.4キロの広島逓信局で被爆した細川浩史さん(79)は、こんなふうに語っています。
「避難した京橋川の河原で『水が飲みたい』と、消え入りそうな声で求められたことを今でも忘れられない。瀕死のやけどを負い、倒れ込んだ当時の崇徳中の生徒たちだった。破裂した水道管から水が出ているのが近くに見えたけれど、自分もけがをしていて与える余裕がなかった。同じ年ごろの生徒を見ると今でも思い出す。あのとき河原にいた生徒は全員亡くなったと聞いた。望みをかなえてあげたかった」
細川さんは、今回「10代がつくる平和新聞」の記者をそこに案内するまで、62年間、その河原には近づくことができなかったそうです。
神さまがその中学生たちを記憶していてくださいますように。
さて今日の福音書、ルカ第9章の主イエスの変容の記事には、主イエスの顔のことが語られていました。
「この話をしてから八日ほどたったとき(「この話」とはイエスご自身の受難の予告です)、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。」ルカ9:28‐29
イエスさまの顔を想像してみます。今日、3人の弟子たちを連れて山に登られたときのイエスの顔は、どのようなものだったのでしょうか。
人の苦しみと悲しみを知っておられたイエスは、その顔に悲しみを湛えておられたでしょう。
……