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神さまと出会う──モーセ物語 2
遠い昔、神さまを信じるイスラエルの人々は、外国のエジプトに暮らしていました。
初めはイスラエルの人とエジプトの人は仲良く暮らしていたのですが、エジプトに悪い王さまが現れてからは、イスラエルの人々をいじめるようになりました。
イスラエルの人々はとても辛くて苦しくて、「神さま、助けてください」と毎日叫ぶようにして祈っていました。
そのころイスラエルの家に生まれたモーセさんは、不思議な成り行きでイスラエルの人なのにエジプトのお姫さまに拾われ育てられて、エジプトの王子さまになったのです。
ところがモーセがすっかり大きくなったある日、町を歩いていると、エジプトの監督がイスラエルの人をひどくいじめています。モーセさんはイスラエルの人がかわいそうでとても腹が立って、エジプトの監督を殴り倒してしまいました。
「モーセを捕まえろ」という声が聞こえます。モーセはもうエジプトにはいられなくなって、遠く遠くミディアンというところまで逃げて、羊飼いになりました。毎日、イスラエルの人のことを心配していましたが、どうすることもできません。毎日お祈りしながら、そこでもう長い長い年がたって、モーセは80歳のおじいさんになっていました。
ある日モーセは羊の群れを連れて、シナイ山という山に登っていきました。すると山の中に火が燃えていました。不思議に思って近づいてみると、「モーセよ、モーセよ」と呼ぶ声がします。
神さまの声でした。「モーセさん、あなたはエジプトに帰って、イスラエルの人々をエジプトから助け出しなさい」
「神さま、神さまのお名前は何とおっしゃるのですか」
「わたしはある、わたしはある、というものだ」
モーセが困っていると、「お前が持っているのは何か」「杖です」「それを投げてみなさい」
投げると蛇になったのでびっくりしてモーセは飛び退きました。
「そのしっぽを掴んでみなさい。」
掴むと、元の杖になりました。
「わたしはある。これがわたしがあなたと一緒にいるしるしだ。わたしはどんなことがあっても必ずあなたといっしょにいてあなたを守る。だから行きなさい。あなたの杖は、神の杖だ」
モーセは神さまからいただいた杖をしっかり握って、イスラエルに戻っていきました。
モーセに必ず一緒にいると約束された神さま、わたしたちといつも一緒にいて守ってください。そしてわたしたちも苦しんでいる人を助けることができますように。アーメン
2013/09/27 親愛幼稚園