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- - 【説教】鷲の翼に乗せて
【講話】アブラハムの物語(2)
小さな集まりで話したものです。アブラハム自身の語りの形をとっています。
今回は創世記第15~21章
全3回の予定です。
2023/08/22
燃える松明
主はわたしに言われました。
「私はこの地をあなたに与えて、それを継がせるために、あなたをカルデアのウルから連れ出した主である。」創世記15:8
そう言われて、これまでの長い曲折の中にも主の導きがあったと思うと、心にしみるものがありました。けれどもなお約束の確かさがほしくて、わたしは尋ねました。
「主なる神よ、私がそれを継ぐことをどのようにして知ることができるでしょうか。」
わたしは主にしるしを求めたのです。すると主は答えてこう言われました。
「三歳の若い雌牛、三歳の雌山羊、三歳の雄羊、それに山鳩と鳩の雛を私のもとに持って来なさい。」
わたしはその意味を理解しました。主は、契約の儀式の準備をするように言われたのだ、と。わたしは、それらの動物をみな持って来て、真ん中で二つに切り裂き、切り裂いたものを互いに向かい合わせに置きました。動物を二つに切り裂いて、両側に置き、その間を当事者が通る──これが契約の儀式です。もし契約を破れば、この動物のように自分の身が二つに切り裂かれてよい。そういう意味をこめてこれを行うのです。主なる神は、人間社会の方式を用いてわたしとの間に契約を行い、ご自分の命をかけてその約束を保証しようとしておられる。わたしも自分の命をかけて主を信じようと決意しました。
ところが動物を用意して数時間、主の次の指示をじっと待っていましたが、何も起こりません。禿鷹が動物の死体を狙って舞い降りてきます。大切なものを食い荒らされないように、わたしは棒を持ってそれを追い払いました。長時間これを続けたのですっかり疲れてしまいました。
日が沈みかけた頃、わたしは深い眠りに落ちました。そのとき、わたしは恐怖に襲われ、深い闇に閉ざされました。すると主の言葉が聞こえました。
……
アブラハムの物語(1)は
https://johnizaya.com/archives/4656/
アブラハムの物語(3)は
アブラハムの物語(3)