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【聖餐式の言葉から 6】
わたしたちは信じます <ニケヤ信経>
聖書の朗読と説教の後、わたしたちはニケヤ信経を唱えます。これは、み言葉(神のわたしたちに対する語りかけ)に対する、わたしたちの側からの応答です。
ニケヤ信経(信条)は、使徒信経とともに、神への信仰告白が結晶したものです。これはキリスト教の信仰内容のエッセンスであって、キリスト教は何を信じているのかと言えば、まさにこの信経の内容です。
「ニケヤ」は地名です(現在のトルコ北西部)。この信経は4世紀のニケヤ公会議で定められ、その後の修正を経て5世紀に現在の形になったとされます。
「わたしたちは~~を信じます」が全体を包みます。わたしたちは信仰によって生きるのですが、より正確に言えば、わたしたちに信仰を与えてくださる方(神)によって生かされて生きるのです。「~を」=信仰の対象(神)が大切です。
信経には三つの項目が含まれます。
第1項は「父なる神」、造り主です。
第2項は「子なる神」イエス・キリスト、救い主です。
第3項は「聖霊なる神」、命の与え主です。
信経によってわたしたちは、「父と子と聖霊なる三位一体の神」への信仰を告白します。
わたしたちは礼拝でこの信経を唱えるとき、誰に対して信仰を告白するのでしょうか。それは神に対してです。そしてさらに自分に対して、また世界に向かって告白します。
ニケヤ信経は、全世界の主要な教会に受け入れられています。これを唱えて神を賛美することをとおして、わたしたちは全世界の教会とつながるのです。
わたしたちがこれを声と心を合わせて唱えるとき、信仰の一体感が生まれます。
ニケヤ信経の1句1句に、神の愛と救いの働きが表現されています。これを丁寧に心をこめて唱えるとき、わたしたちの信仰は新しくされます。
※2023年10月1日、上野聖ヨハネ教会で話したものです。