ルカによる福音書 １：２６－３８

2023年12月24日・降臨節第4主日

神さまは、世界と人類を救おうとされる大きな計画のためにひとりの女性を選ばれました。名前はマリア。年齢は十代半ば。ヨセフと婚約中の身です。
　天使ガブリエルがマリアのところに遣わされます。

「天使は、彼女のところに来て言った。『おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。』」ルカ1:28

マリアはひどく戸惑いました。いったいこの挨拶は何のことか。

「すると、天使は言った。『マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。……』」1:30-32

マリアは天使に言いました。
「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」1:34

天使は答えて言いました。
「聖霊があなたに降(くだ)り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」1:35-37

ここでガブリエルがマリアに告げた「聖霊があなたに降り」という言葉に注目しましょう。人間の思いと力を超えた神ご自身の働きが聖霊です。人の目を驚かせる超能力というのではなくて、神が人を愛してやまないがゆえに、神が人を、人類を、世界を救おうとして発動される愛の力です。ただ力というのではなくて、生きて働く主体です。

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