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【聖餐式の言葉 8】懺悔

ともに罪を懺悔しましょう <懺悔(ざんげ)>

代祷に続くのは懺悔(ざんげ)、罪の告白です。

ここまで、神の言葉に耳を傾け、またそれに対する応答として信仰告白(信経)と、教会と世界のための祈り(代祷)を神に献げました。これにより神とわたしたちの間には、今、新しく命の交流が起こっています。

ここで神とわたし(たち)の間に立ちはだかっているかもしれない壁が取り除かれ、神に対するわたしたちの負い目が解消される時が用意されています。それが懺悔です。
わたしたちは人間である以上、神と人に対して過ちを犯し、その負い目を抱えるものです。それを神の前に懺悔、告白するとき、神の赦しが臨み、わたしたちは清められ、軽くされ、新しくされます。

「わたしたちは、思いと、言葉と、行いによって、多くの罪を犯していることを懺悔します」。式文の表現は一般的なものですが、事前に具体的な自分の過ちやわだかまりを心の中で明確にしておき、それをこの一般的な表現の中にこめるなら、わたしたちの懺悔は確実に神に届くでしょう。

司祭(主教臨席のときは主教)は会衆の願いに応えて、会衆のために神に赦しを願う「執り成しの祈り」を献げます。わたしたちの懺悔が真心のものであって、司祭の執り成しの祈りに聖霊が働くなら、そこに神の赦しが現実に起こります。神の赦しの愛がわたしたちを清め、新しい息吹を吹き込み、わたしたちは新しくされるのです。

こうしてわたしたちは、主の尊い聖餐を受けるにふさわしく整えられます。