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【説教】わたしたちの大祭司イエス・キリスト
ヘブライ人への手紙 5:5-10
2024年3月17日・大斎節第5主日
聖光教会にて
先ほど大斎節第5主日の特祷でこう祈りました。
「全能の神よ、み子イエス・キリストは大祭司として来られ、その血をもって至聖所に入り、ただひとたび永遠の贖(あがな)いを全(まっとう)うされました。……」
また使徒書にも「大祭司」という言葉が出て来ました。
「同じようにキリストも、大祭司となる栄誉を御自分で得たのではなく……」ヘブライ人への手紙5:5
「キリストは……神からメルキゼデクと同じような大祭司と呼ばれたのです。」5:10
そこで今日は、イエス・キリストが大祭司であるとはどういうことかを知りたいと思います。
大祭司と言って思い出される名前があるでしょうか。アンナス、そしてカイアファ。彼らはイエスの時代の大祭司であって、イエスさまを十字架に付けた人たちです。そのような神に逆らう者たちではなくて、イエスこそがわたしたちのための大祭司であると、今日の特祷も使徒書「ヘブライ人への手紙」(略して「ヘブル書」)も告げているのです。
聖書に言う本来の祭司、ことに大祭司とは何でしょうか。それは、神と人々の間に立って、神と人々を結びつける人です。一方で大祭司は、神の言葉を人に伝え、神の祝福と赦しを人々にもたらします。他方で大祭司は、人々の願い、祈りを神に届けます。具体的には、人々の携えて来た供え物を神に献げて、人々が神の救いと赦しを受けるために祈ります。人々を神に出会わせる、人を神との喜ばしい交流に導き入れるのが大祭司の務めです。
今日の使徒書・ヘブル書は、イエス・キリストこそがわたしたちのための大祭司だと語りかけます。
……