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【説教】神の息、愛の火──聖霊降臨日に
使徒言行録 2:1-11
2024年5月19日・聖霊降臨日
聖光教会にて
今日は聖霊降臨日。一言で言ってキリスト教会の誕生日です。このわたしたちの教会の始まりを2000年前までたどっていくと、この日、エルサレムで起こった出来事に行き着きます。今日は、この日そこで起こった出来事を再発見したい。そしてその昔の出来事が、今のわたしたちの力となることを願います。
時は紀元30年の5月、ユダヤ教の五旬祭の時でした。五旬祭とは、元々春の小麦の収穫祭でしたが、これがモーセが神から律法を授かった記念の日として祝われるようになったもので、中心は礼拝です。多くの人々がエルサレムに集まって来ていました。
その日、イエスを信じる人々が100人あまり一つに集まっていました。その人々は、10日前に天に昇られたイエスの約束の言葉を深く心にとめていました。
「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。あなたがたは高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」ルカ24:49
「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。」使徒言行録1:4
「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。」使徒言行録1:8
それでこの人たちは、主イエスが「あなたがたに送る」と言われた聖霊を祈り求めて待っていたのです。そこにこの日、事件が起こりました。今日の使徒言行録にこう記されていました。
「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」2:1-4
この日、祈っていた人たちに注がれた聖霊とはどういうものであったか。二つの言葉から確かめていきましょう。ひとつは「風」、もうひとつは「炎」です。
まず「風」です。聖霊は風のように激しく吹いて来た。聖霊は風として働く。
ところで、かつてイエスが律法の教師ニコデモにこう言われた言葉をご記憶でしょうか。
「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。」ヨハネ3:8
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