• 個人誌 Ariel
  • 井田泉ブログへ
  • Facebookへ

新着情報

アーカイブ

【説教】風は思いのままに吹く


ヨハネによる福音書 3:1-16

2024年5月26日・三位一体主日

京都聖三一教会にて

 今日は三位一体主日です。わたしたちの信じる神は「三位一体の神」です。「父と子と聖霊なる三位一体の神」。このことについて今日はお話しします。


 神さまはおひとりなのですが、三つのありようをされ、三重の働き方をされる。それは神がわたしたちを愛し救おうとされる熱意のゆえなのです。その三つとは──
 第1は父なる神、世界とわたしたちの造り主です。
 第2は子なる神、わたしたちの主イエス・キリスト、救い主です。
 第3は聖霊なる神、ニケヤ信経の言葉を使えば、命の与え主です。


 それで今日はまず、「造り主」「救い主」について短く聖書からお話しします。そして今日のヨハネ福音書に「霊」が出て来たので、「命の与え主」聖霊についてはそこからお話ししたいと思います。
 
 第1に、神は「造り主」です。それはまず旧約聖書・創世記第1章に語られています。神は光を創造し、天と地を創造し、植物、動物、そして人間を創造された。わたしたちの命は神から来ています。神の創造の力と働きによって、人類が、そしてこのわたしが、皆さんひとりひとりが、誕生し、今も生かされているのです。

 造り主である神さまは、わたしたちを造った後はもう知らない、放置するというのではありません。旧約聖書・イザヤ書にはこう言われています。

 「わたしはあなたたちの老いる日まで、白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。」イザヤ46:4

 造った方は、ご自分が造ったものに対して最後まで責任を持たれる。「わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す」と言われるのです。これが父なる神、造り主なる神です。

……