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【聖餐式の言葉から 11】心を神に
心を神に <感謝聖別1>
いよいよ感謝聖別の祈りに入ります。その冒頭は、司式者と会衆の間に交わされる3重の対話句(呼びかけ-応答)です。
司祭 主は皆さんとともに
会衆 また、あなたとともに
司祭 心を神に
会衆 主に心を献げます
司祭 主なる神に感謝しましょう
会衆 感謝と賛美はわたしたちの務めです
司祭の呼びかけ「心を神に」はラテン語のsursum corda(スルスム コルダ=上に! 心を)の訳です。ここで心をまっすぐ神に上げるのです。
「スルスム コルダ」と呼ばれるこの対話句は、3世紀の礼拝にさかのぼると言われます。
司祭 主なる神に感謝しましょう
会衆 感謝と賛美はわたしたちの務めです
司式者の呼びかけに会衆は賛同して応答し、一緒に神への感謝と賛美を新たにします。
聖餐式文には「呼びかけ-応答」が何度か出て来ますが、ここはそれが3回重ねられることによって、司式者と会衆の心が一つになって高まります。そのことを大切にしましょう。
ここでわたしたちの思いは神に向けて高まり、またより深まって、後に続く感謝聖別の祈りへと導き入れられます。
こうして、これから司式者によって表現されていく神の救いの業を心に留め、主イエスの聖餐制定の言葉に耳を傾け、父・子・聖霊の三位一体の神の救いを賛美しつつ、イエス・キリストの臨在に触れていきます。