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【説教】祝福の源となるように
創世記 12:1-8
大斎節第2主日・2026年3月1日
上野聖ヨハネ教会にて
*
今朝(2026年3月1日)新聞を開いたところ、アメリカとイスラエルがイランに対して大規模な武力攻撃を加えたことが報じられていました。これは神様が願われるものではありません。不義の行為です。現代イスラエル国家は、聖書の「神の民イスラエル」を受け継いではいません。一部のキリスト教は、「イスラエル」というだけで現代イスラエル国家を無条件に支持していますが、これは大きな誤りです。
今日は旧約聖書日課で読まれたアブラハムの出発の物語からお話しします。アブラハムは元の名はアブラムで、後に神様によってアブラハムと変えられます。それで聖書の引用以外はアブラハムと言うことにします。
さてその遠い昔のアブラハムですが、彼は「信仰の父」と呼ばれます(ローマの信徒への手紙4:11ほか)。彼が経験したことはわたしたちに関係しています。三つのことを挙げましょう。
第1は、神がアブラハムに語りかけられた、ということです。
「主はアブラムに言われた。『あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。』」創世記12:1
神様は彼に「ここから出発してわたしが示す地に行きなさい」と言われました。そこには祝福の約束が伴っていました。
「わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。」12:2
神様はわたしたちにも語りかけておられます。わたしたちにも祝福を注いでくださっています。これがアブラハムとわたしたちの第1のつながりです。
第2に、アブラハムは神の言葉に従って約束の地を目指して出発しました。
「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。」12:4
とても簡潔に書かれていますが、アブラハムにはためらいも恐れもあったでしょう。一家一族を抱えていろんな事情があったでしょう。けれども大切なことはこの一言です。
「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。」
これが信仰です。わたしたちも、天国を目指してこの地上を旅しています。これがアブラハムとわたしたちの二つ目の共通点です。頼るのは主の言葉。目指すは神の国。これを忘れないでいましょう。
アブラハムとその集団はカナン地方(今のパレスチナ)に入りました。見知らぬ地でたくさんの心配や恐れがあったことでしょう。そこで第3です。アブラハムはそこに祭壇を築きました。
「主はアブラムに現れて、言われた。『あなたの子孫にこの土地を与える。』アブラムは、彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。」12:7
祭壇とは元々、動物を犠牲として神の前に献げる場所です。それは自分を神に献げることの象徴です。祭壇を築いたというのは、真剣に、真心を尽くして神を礼拝したということです。さらにこう書かれています。
「アブラムは、そこからベテルの東の山へ移り、西にベテル、東にアイを望む所に天幕を張って、そこにも主のために祭壇を築き、主の御名を呼んだ。」12:8
「主のために祭壇を築き、主の御名を呼んだ。」アブラハムはそのように礼拝し、そのように生きた。わたしたちも祭壇の前に集まり、真心をこめて礼拝します。これが三つ目のアブラハムとわたしたちとのつながりです。
大切なことを三つ確かめました。アブラハムとともにわたしたちも、(1)神様の呼びかけと祝福を受けている、(2)神の言葉に従って約束の地を目指して旅している、(3)祭壇・聖卓の前で真心からの礼拝を献げ、主の御名を呼んでいる。このようにわたしたちは、アブラハムの信仰を受け継いでいるのです。
ここで神様がアブラハムに語られた一つの言葉に近づいてみましょう。何という言葉かというと「祝福」という言葉です。
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