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【説教】イエスは涙を流された
ヨハネによる福音書 11:17-44
大斎節第5主日・2026年3月22日
京都聖三一教会にて
今日は大斎節第5主日。来主日は復活前主日。その次はイースターです。イエス・キリストの死と復活を大切に記憶するこの時期。今日の福音書は、イエスに愛された、またイエスを愛したひとりの人の死と復活を伝えています。その人の名前はラザロです。
ベタニアはエルサレムの東隣の村。ここにマルタ、マリア、ラザロの3人兄弟姉妹が暮らしていました。この3人はイエスと特別な関係にありました。というのは、イエスがエルサレムに来られるたびに宿を提供し、イエスの働きを物心両面にわたって支援していたのです。3人にとってイエスは敬愛してやまない先生であり、またイエスにとってその3人は愛する弟子、協力者、また神様のために働く同労者でした。
けれどもイエスがエルサレムの指導者たちを批判し、その偽善と不法を暴かれたことから、指導者たちとその側につく者たちはイエスを迫害するようになりました。つい最近もこのあたりで、イエスは石で打ち殺されそうになったことがありました。こうした中、イエスと親しい関係にあり、イエスの働きを支えているマルタ、マリア、ラザロも、圧迫や迫害を受けていたことが想像されます。神様を信じてまっすぐに生きようとするがゆえに苦しみを受ける、ということが昔も今もあります。
そのラザロが重い病気になりました。明日の命も分からないほどの重篤です。マルタとマリアは、そのとき遠くにおられたイエスに使いを送って、「主よ、あなたの愛しておられる者が病気です」と伝えました。
それから数日して、イエスは危険を顧みずにベタニアに来られたのですが、すでにラザロは死んで墓に葬られた後でした。
迎えに出たマルタはイエスに言いました。
「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」ヨハネによる福音書11:21-22
するとイエスは言われました。
「あなたの兄弟は復活する。」11:23
この後に大切な言葉が続きます。
「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。」11:25-26
マルタはイエスに「あなたはこのことを信じるか」と問われて答えます。
「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」11:27
わたしたちも、家族や親しい人を亡くしたとき、心に涙を流しながら、マルタとともに言います。
「はい、主よ、あなたが神の子、救い主であると信じます。あなたが復活であり命です」。
……
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