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ヨナさん、神さまから逃げる――ヨナ物語1
「ヨナは神さまから逃げました。」
ヨナ書1:3
昔々、ニネベという大きな町がありました。聞くところによると、ニネベの人たちはとても悪いことばかりしているというのです。人をいじめたり、いじわるをしたり、泥棒をしたり、人をなぐったり蹴ったりしている。神さまのことなんか忘れて、お祈りもぜんぜんしないそうです。
その話を聞いたヨナさんは、「ニネベなんか大嫌いだ、ニネベの人なんかぜんぶ死んでしまえばいい」と思っていました。
ところがある日、神さまの声が聞えました。「ヨナさん、あなたはこれからニネベに出かけて行って、『みんな悪いことをやめなさい』とお話ししてきなさい」。
けれどもヨナさんはいやでした。だれがあんな大嫌いなニネベなんかに行くもんか。ちょうどニネベとは反対のタルシシュ行きの船があったので、ヨナさんはその船に乗り込みました。神さまから逃げようと思ったのです。
ところがやがて海は大嵐になりました。ものすごい波とものすごい風、船は右に左に上に下に大揺れに揺れて、今にも沈んでしまいそうです。大変だ。船が沈まないように荷物を捨てよう。船に積んである大きな荷物をどんどん捨て始めました。荷物を捨てて船を軽くしないと船は沈んでしまうのです。ところがそれでも嵐はやみません。
みんなはお祈りしはじめました。「海の神さま、助けてください」「金の神さま、助けてください」「銀の神さま、助けてください」「天の神さま、助けてください」。みんな自分の神さまにお祈りしました。しかし嵐はやみません。ものすごい波があたって、船がもう砕けてしまいそうです。
そのときヨナさんは……。船の底でぐっすり眠っていました。船長は船の底まで降りていって「おい、ヨナさん、寝ているとは何事か。起きて、あなたの神さまに祈りなさい」
船の人々は言いました。こんなに恐ろしいことになったのは、誰かが何か間違ったことをしたからではないか。神さまから逃げ出した人がこの船にいるのではないか。「だれのせいでこんなことになったか、くじを引こう」
みんながくじを引きました。すると、そのくじはヨナさんに当ったのです。
神さま、昔ヨナさんは神さまが「ニネベに行きなさい」と言われたとき、神さまから逃げてしまいました。私たちも神さまの言葉を聞いたとき、逃げ出したくなることがあるかもしれません。そのようなときもどんなときも、私たちを守って導いてください。今日、体の具合が悪くてお休みしているお友だちが早く元気になって幼稚園に来ることができるようにしてください。アーメン
(2004/06/16)