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わたしを思い出してください
十字架につけられた犯罪人の祈り ルカ23:35-43
「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください。」
イエスよ、わたしを思い出してください。わたしを忘れないでください。あなたがあなたの国に入って行かれるとき、イエスよ、わたしを思い出してください。
苦しい。体も心も苦しいのです。わたしの体は破れ、死のうとしています。それ以上にわたしの心は破れ、苦しみもがき、血を流して耐えられない。この苦しみはいつまでも続くのでしょうか。体は滅びて苦しみが終わる時があっても、この魂の苦しみは果てしなく続くのではないでしょうか。
今もこれまでも、生まれてからずっと、わたしの魂に救いはなく、人に責められ人を責め、自分を責めてこのような最期を迎えました。イエスよ、このわたしの最期があなたと一緒です。あなたがあなたの御国に、天国に行かれるときは、わたしのことを思い出してください。
アーメン、あなたに言う。わたしは今、あなたと一緒に死ぬ。あなたと一緒に死ぬわたしが、どうしてわたしだけ天国に行くことがあろうか。わたしがわたしの国に、わたしの父のもとに行くとき、どうしてあなたを置いて行くことがあろうか。もしあなたが地獄に行くならわたしも一緒に地獄に行く。今、わたしがあなたと一緒に死ぬ以上は、滅びも裁きも陰府(よみ)も一緒であり、よみがえりも天国もあなたと一緒である。あなたがわたしを覚えていても忘れても、わたしはあなたを忘れない。あなたが眠るなら眠ったまま、あなたが苦しむなら苦しむまま、わたしはあなたと一緒におり、あなたを必ず一緒にパラダイスに連れて行く。遠い後の日ではなく、今日、一緒に連れて行く。
「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる。」
神殿の垂れ幕が真ん中から裂けた。イエスは大声で叫ばれた。
「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」
このとき、その人の霊はイエスの霊と共に父の御手にゆだねられた。遠い後の日ではなく、今日、その人は楽園に入った。イエスの死はすべての人の死と一つなる死であり、イエスの楽園はすべての人のための楽園である。イエスと共に苦しみ、イエスと共に死ぬ者は、その日すでに楽園にいる。
2004/11/03