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【聖餐式の言葉から 3】
いと高きところには神に栄光
「いと高きところには神に栄光、地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように」
この「大栄光の歌」の冒頭は、救い主がお生まれになった夜の天使の合唱、天の大軍の賛美そのものです(ルカ 2:14)。
静寂のベツレヘムの野原に、突然響きわたる喜びの歌声。わたしたちは、「大栄光の歌」を歌いあるいは唱えるとき、あの天使の合唱に加わるのです。何と喜ばしいことでしょうか。
神に栄光を帰し、地に平和の実現を祈ったその次に、わたしたちは父なる神を拝み、感謝と賛美をささげます。
その後、わたしたちの眼差しは主イエス・キリストに向かいます。
「父の独り子」「世の罪を除く神の小羊」「父の右に座しておられる主」と、主の降誕、十字架、昇天を思いつつ、憐れみを祈り求めます。
そして「大栄光の歌」はあらためてイエス・キリストを「主のみ聖、……父なる神の栄光のうちに、最も高くおられます アーメン」と賛美して閉じられます。
「主のみ聖霊とともに」と、聖霊への言及があって、父と子と聖霊の三位一体がこの歌にもこめられていることに気づきます。
狭い自分から抜け出て、天使たちと一緒に神を賛美する。信仰の深呼吸が起こります。
天使の合唱を聞いた羊飼いたちが、急いでベツレヘムに幼子を探しに出かけたように、わたしたちも聖餐式を続けながら救い主を求め、その方との生きた出会いに近づいていきます。