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甘くなった水──モーセ物語 4
エジプトを脱出したイスラエルの人々は、モーセさんに導かれて旅を続けていました。
ところが困ったことが起こりました。水がなくなってしまったのです。
喉はからから。水が飲みたい。水がほしい。皆苦しくてたまりません。
やっと水のあるとこに着きました。そこは「マラ」というところです。そこにはたくさんの水がたまっている池があったのです。
「水だ! 水があるぞ! 助かった、皆飲め!」
皆は走って池の水を飲みました。「苦い! ペッペッ」
その水はものすごく苦くて飲めません。飲んだ人はたちまちおなかが痛くなって病気になってしまいました。
「モーセさん、何を飲んだらいいのだ!」「モーセ、水をくれ」「モーセさん、こんなところに皆を連れてきてわたしたちを殺す気か……」
皆が一斉にモーセに文句を言いました。
モーセさんは祈りました。
「神さま、助けてください。どうしたらよいのでしょうか。」
すると神さまは言われました。「モーセよ、そこに1本の木があるから、それを水の中に投げ込みなさい」
見ると目の前に1本の木がありました。その木をモーセさんは取って、水の中に投げ込みました。
「飲みなさい」と神さまの声が聞こえました。
モーセさんが飲んでみると、とてもおいしい、甘い水です。
「皆飲め、神さまが苦い水を甘いおいしい水に変えてくださった」
皆はその水を飲みました。
「うまい」「おいしい」「こんなにおいしい水を飲むのは初めてだ」
その水を飲むと、おなかが痛かった人も、病気の人も治ってしまいました。
そのとき、神さまの声が聞こえました。
「皆はわたしを信じてわたしについて来なさい。わたしから離れないでいなさい。わたしはどんなときも皆と一緒にいて、皆を守っているから。」
そこで皆は集まって礼拝をし、お祈りして神さまに約束しました。
「神さま、おいしい水をくださってありがとうございます。わたしたちは神さまのおっしゃることを守ります。けっして神さまから離れません。どうかこれからも一緒にいてください。」
わたしたちもお祈りしましょう。
2013/10/25 親愛幼稚園