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イザヤ書45:1-7
2023年10月22日・聖霊降臨後第21主日
聖光教会
先週は韓国を旅行しまして、主日は大韓聖公会ソウル主教座聖堂(ソウル大聖堂)のミサに出席しました。その印象を少しお話ししたいと思います。
大聖堂の主日のミサは5回行われていて、わたしたちは2回目、午前10時からの礼拝に参加しました。会衆は350人くらいかと思います。韓国では普通にミサと言っていますが、正式の名称は「感謝聖餐礼」です。まず最初から香を焚く、礼拝中に何度も香を振るのが印象的でした。ハイチャーチの伝統です。
全体的に感じたのは、礼拝が美しくて清らかでしかも力強い、ということです。聖歌隊がよく訓練されていて、清らかな祈りの空気が聖堂に満ちていました。全体が歌ミサです。司祭は感謝聖別の祈りの一部も歌います。音楽が多く用いられていました。ミサをとおして、地上で前もって天国の宴にあずかる、ということが感じられます。
次に感じたことは、聖書朗読、特に福音書朗読を大切にしている、ということです。聖歌隊が歌う中、福音書朗読担当の司祭(女性でした)が進み出て、聖書の置かれている聖卓の前で深くお辞儀しました。10秒近く頭を下げたままです。後から聞いたのですが、ここでこういう祈りが献げられているそうです。
「全能の神よ、わたしの唇と心を清め、あなたの聖なる福音を宣べ伝えるにふさわしい者としてください。」
それから聖卓から聖書を取って、会衆のほうに行き、朗読の前に「アレルヤ、アレルヤ……」と歌いました。これを「福音歓呼頌」というようです。福音を歓呼して迎える歌。この様子を見ながら、集まった人々がどんなに深い祈りと求めをもって福音の言葉を聞こうとしているかを感じて感動しました。
……