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新しい道【尹東柱の詩 3】

新しい道 

川をわたって森へ
峠を越えて村へ

昨日も行き 今日も行く
わたしの道 新しい道

タンポポが咲き かささぎが飛び
娘が通り 風が起こり

わたしの道はいつも新しい道
今日も……明日も……

川をわたって森へ
峠を越えて村へ
        *
새로운 길

내를 건너서 숲으로
고개를 넘어서 마을로

어제도 가고 오늘도 갈
나의 길 새로운 길

민들레가 피고 까치가 날고
아가씨가 지나고 바람이 일고

나의 길은 언제나 새로운 길
오늘도…… 내일도……

내를 건너서 숲으로
고개를 넘어서 마을로

   1938.5.10
          *
希望に満ちた詩。

민들레가 피고 까치가 날고
ミンドゥルレガ ピゴ カッチガ ナルゴ
(タンポポが咲き かささぎが飛び)

아가씨가 지나고 바람이 일고
アガシガ チナゴ パラミ イルゴ
(娘が通り 風が起こり)

この原詩のリズムと響きが楽しく心地よい。
この「新しい道」は、「自画像」とともに彼の葬儀(1945年3月6日)で朗読されたという。
延禧専門学校に入学してしばらくの作。当時満20歳。

延禧の森