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祝福と出発――アブラハム物語1

「神さまは言われました。『さあ、わたしが教えるところに行きなさい。』」

創世記12:1

 昔々、イエスさまよりももっともっと昔、アブラハムという人がいました。住んでいたのはカルデアのウルという町です。アブラハムさんはお金持ちでした。立派な家があって、食べ物も着る服もたくさんありました。羊もらくだもいっぱい持っていました。でも、何か楽しくなかったのです。
 ある日、声が聞こえてきました。「アブラハムさん、あなたはウルの町を出て、わたしが教えるところに行きなさい。わたしはあなたを幸せにしてあげよう。あなたばかりではなく、世界中の人が幸せになるように、あなたにしてほしいことがある。」
 だれの声でしょう? 神さまの声でした。
 そこでアブラハムは出発しました。奥さんのサラさんも一緒です。親類のロト君も一緒です。家で一緒に働いていた人たち、それから羊もらくだも皆一緒です。アブラハムさんたちはらくだに乗って、ユーフラテス川という川のそばをゆっくりと進んでいきました。そうして何日も何ヵ月もかかって、とうとうやって来たのはカナンというところ。ここが神さまが教えてくださったところなのかな、と思いました。でも、ここカナンにはたくさんの人が住んでいます。「アブラハムさん、よく来たね」と言ってくれる人もありましたが、反対に、「よその国から来たお前たちなんか出て行け、どっかへ行け」とこわい顔をして怒る人もいました。
 アブラハムさんは心配になりました。こんな遠いところに来たけれども、こわい人たちがたくさんいる。もし、前からここにいる人たちがいじわるをしたり、いじめに来たらどうしよう、だれもここには知っている人がいない、友達がいない、味方になってくれる人がいない。──そう思うとアブラハムさんはとてもこわくなって、声も出なくなってしまいました。奥さんのサラさんもとても心配しました。そうしたある日、また声が聞こえてきました。
「アブラハムさん、心配しないでよい」
 前に聞いたことのある声です。神さまの声です。
「わたしがついているから大丈夫。こわい人やいじわるな人がいても心配しないでよい。わたしがついているから大丈夫。わたしがみんなを守っているから大丈夫」
 アブラハムさんはうれしかった。そうなんや、神さまが守っていてくださるんや。アブラハムさんとサラさんとロト君と、一緒に働いている人たちもみんな集まってお祈りをしました。お祈りをすると、何だか元気が出て来ました。
アブラハムさんたちがそこに建てたお家はどんなお家だったかと言うと、木の家ではありません。石の家でもありません。コンクリートの家でもありません。大きなテントのお家です。ここは草が少なくなってきたな、水があるところに引っ越ししたいな、と思うと、テントをたたんでひっこしをしました。アブラハムさんとサラさんとロト君と一緒に働いている人たちは、お引っ越しの旅にお祈りしました。心をこめてお祈りしました。
 「神さま、私たちを守ってください。私たちを幸せにしてください。わたしたちだけではなく、みんなを幸せにしてください。」
ところがそのうち、カナンには飢饉と言って、食べ物がなくなってきたのです。エジプトに行くと食べ物がたくさんあるらしい。そう聞いたアブラハムさんは、みんなを連れてエジプトにいくことにしました。エジプトに行ったときに、アブラハムさんは大事なことを忘れてしまったのです。お祈りするのを忘れてしまった。神さまのことを忘れてしまった。これはあぶない。エジプトに行ってどうなったか。それは来週続きをお話しします。

 神さま、昔神さまはアブラハムさんに「心配しないでよい。わたしがみんなを守っているから」と言われました。どうか神さま、私たちみんなを守ってください。寂しいとき、こわいとき、心配なとき、病気のとき、私たちを守ってください。そして私たちを幸せにし、また世界中の人を幸せにしてください。また私たちも神さまを忘れず、お家の人、病気の人、困っている人が元気になり、幸せになるようにお祈りすることができるようにしてください。アーメン

2004/09/08